アスパラガスは栽培が最も難しい野菜の一つで、多くのプロ生産者も苦労をしています。
しかし、サナテックシードの「とりっきり栽培」なら、通常収穫まで2 ~ 3 年はかかるアスパラガスを、1年でたくさん採ることが出来ます。
準備
畑の場合、土質はあまり選びませんが、排水性が良くて保水力があり、有機質(落ち葉や堆肥など)が多いと良いです。
鉢植えやプランターの場合は、一般的に売っている培養土(野菜用)で大丈夫です。
栽培前に、すでに畑やプランターにどれくらいの肥料が入っているかを確認しておきましょう。(一般的な培養土は肥料入りが多いです。)
※鉢植えは1 株当たり15 号(直径45cm ほど)以上推奨。プランターも60 ㎝で1 株までです。
必要な道具と基本肥料
移植ごて ジョウロ 朝顔用支柱 ハサミ 麻紐(誘引紐)、化成肥料、有機肥料8・8・8 苦土石灰 堆肥 稲わら 落ち葉 マルチなど
土づくり
植え付けの2 ~ 3 週間前に、土づくりを行います。
土づくりは主に堆肥と苦土石灰を入れます。
先に入れる理由は、これらの効果が出るのに少し時間がかかるからです。
1㎡あたりに堆肥を1㎏、苦土石灰を150g を入れて土とよく混和してください。
鉢植えやプランターの場合は、培養土を容器の8 割くらい入れ(潅水した時に水があふれないようにするため。)、苦土石灰を上記の半分を入れて、培養土とよく混ぜてからご使用ください。
施肥と畝立て
1㎡あたりの施肥量の目安は化成肥料、あるいは有機肥料で成分表記が8・8・8 のものであればおよそ100g 程度です。
鉢植えの方やプランターは土の容量が少ないですが、肥料分が流れ出ることを考慮し、畑と同量の100g 程度を入れても問題ありません。
(肥料入り培養土の場合は不要です。)
肥料は土に撒いてからよく混ぜ合わせてください。
最初から肥料を入れすぎると草勢が強くなり、一見良い生育に見えますが、病害のリスクが高くなります。
畝高の目安は10 ㎝程度ですが、水はけがよければ低くても大丈夫です。
その後、マルチやワラを設置して完了です!
苗を植える1 週間前までに終わらせておくのがベストです。
ワンポイントアドバイス/肥料の計算
肥料の袋にはよく「8・8・8」や「8・6・6」と書いてあります。
これはその肥料に入っている肥料成分のうち、チッソ・リン酸・カリウムがそれぞれ8% ずつ、あるいは8%、6%、6% 入っているという意味です。
アスパラガスの栽培では約100g のチッソ含有肥料を入れますが、これは1 株当たり、チッソ成分で約8g 必要なことから算出したものです。
100gの8%=8gとなり、必要量を与えることが出来ます。
品目によってはチッソが多めだったり、カリウムが多めに必要な場合もあり、その時は他の肥料と組み合わせて調整することもあります。
例)各10g の肥料成分が欲しい場合
「822」のチッソ肥料125gと15% のリンカリ肥料を50g入れる。
チッソ10g、リン酸とカリウムは2.5g、加えて7.5g のリン酸とカリウムを入れる計算です。